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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科「ユニフォームや帽子に見る微妙な色変化の歴史」

 

イラスト=イワヰマサタカ


 先日、「こんなことを書かれていますよ」と、後輩からSNSの書き込みについて連絡があった。

 それは広島東洋カープの選手用帽子を購入した人の「前と赤の色が違う。綱島さんは気づいているのだろうか?」という書き込みだった。

 ありがたい話で、今はSNSの書き込みでユニフォームの変化を知ることもある。正直言って、これは気づかなかった。球団に確認したところ、昨年のユニフォームのモデルチェンジで、ビジター用の上着の赤をピンクレッドという色に変えたので、それにあわせて調整したんだそうだ。しかしこれは今の帽子と以前の帽子それぞれを、単体で見ていたら分からない。両方の帽子を2つ並べて、初めて気づくレベルの難問だった。

 今回は見落としたが、ユニフォームの色変化にはときどき気づくこともある。例えば4年前の2020年、東北楽天ゴールデンイーグルスのビジター用のクリムゾン・レッドが濃くなった。あとで関係者から聞いたのだが、デザイン上の色変更ではなく、「元の色に戻しただけ」という話だった。05年の球団創設から15年。その間、ユニフォーム・サプライヤーも交代し、だんだんと色のトーンが変わっていたらしい・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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