
イラスト=イワヰマサタカ
米国野球殿堂博物館のあるクーパーズタウンは、ニューヨークのマンハッタンから北北西へ約340キロ。クルマだと5時間ほどかかる。この街が野球の聖地となったきっかけは、1905年にナショナル・リーグが設置した「ベースボール起源調査委員会」だった。
当時の委員会の調査では、野球は19世紀の1839年に、ニューヨーク州のクーパーズタウンにあるエリフ・フィニー牧場で、南北戦争で英雄となったアブナー・ダブルデイ将軍が若き日に考案したとされた。そしてこの地に米国野球殿堂博物館が設置されることになる。
ところが、やがてダブルデイ自身が野球について生前に何も語っておらず、さらに最初のゲームが行われたとされた時期、本人は陸軍士官学校に在籍中でクーパーズタウンにはいなかったことなどが、多くの人の検証で明らかになり、ダブルデイ起源説は完全に否定されるに至った。
しかし・・・
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