
筆者も9度出場したオールスター。面白くないこともあったが、ファンのために全力で挑んでいた
ファン投票で選出される巨人の選手が少なくなった
新型コロナの影響で7月21日時点ではどうなるか分からないが、今年もオールスターゲームの季節がやってきた。昔から「夢の球宴」などと言われてきたが、プロ野球を代表する華やかな大舞台に近年は、ファン投票で選出される
巨人の選手の数が少なくなった。これは本当に寂しい限りだよ。
マイナビオールスターゲーム2022。出場者の中で、巨人勢の獲得投票数を見てみたい。ファン投票で選出された選手は、抑え投手部門の
大勢が30万5831、一塁手部門の
中田翔が30万724、遊撃手部門の
坂本勇人が30万6787と、わずか3人だけ。俺の現役時代とは大違いだ。
22万229票を獲得して三塁手部門2位の
岡本和真は、1位の
ヤクルト・
村上宗隆の獲得投票数40万97に17万9868票もの大差をつけられている。本当にジャイアンツの選手たちには奮起を促したいものだね。
投手部門では大勢のほかに監督推薦で
菅野智之と
戸郷翔征が、内野手では三塁手部門で村上に大差をつけられた岡本和が選ばれている。さらに外野手部門の選手間投票で
丸佳浩が選出された。出場辞退者も出たが、巨人から計7人の選手が今年のオールスター出場の切符を手にしたというわけだ。
アメリカのやり方を真似て、ファン投票と監督推薦のほかに公平を期すために日本でも、選手間投票なんてものを始めたわけだろ。しかし、アメリカと日本では投票総数が決定的に違う。日本は多くても、選手1人で30万票から40万票くらい。野球発祥の地・アメリカでは、何百万票も獲得する選手がいるんだからね。だから、どうしても日本では票が偏ることが多い。もっと球界の人たちにはオールスターの魅力をファンの皆さんに訴えてもらいたいね。先の参議院選挙じゃないけれど、ただ票を集めさえすれば良いというわけではないんだからさ。
シーズン中の成績と活躍ぶりを見ても、「何でこいつが?」という選手が、何人かオールスターに出てきているだろ。これではオールスターの魅力が半減してしまう。もう一度、オールスターの意味と意義を考える時期に来ていると、俺は思うんだけどね。
昔のオールスターは、現在と同じように年間2試合で行われることが多かった。でも・・・
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