
リードに難のある大城。小林も含め、まだまだ「名捕手」と呼べる域には達していない
大城は2ストライクを取るまでは最高だが……
名捕手あるところに覇権あり──と、言うじゃないか。
今季も、ペナントレースで、上位をいくチームには、好捕手がホームベースを死守しているケースが多いからね。
セ・リーグは、首位
ヤクルトの正捕手・
中村悠平に続いて、
DeNA・
嶺井博希のほかに
阪神・
梅野隆太郎の名前が挙がるだろう。
パ・リーグへ目を移せば、2017年に正捕手となってから、4年連続日本一に貢献した
ソフトバンク・
甲斐拓也。今季はソフトバンクと首位争いを演じる
西武の
森友哉も、タイプこそ違えど、甲斐と並ぶリーグ1、2を争う好捕手だね。今季は4月に右人差し指骨折で出遅れたが、思い切りの良いリードで、球界ナンバーワンのリリーフ陣の力を見事に引き出している。もちろん、3年前に首位打者を獲得した森の打撃も大きな魅力だ。
今季の
巨人が低迷した理由は、キャッチャーに大きな問題点と課題があったことは言うまでもない。
例えば8月24日の
中日戦(東京ドーム)で、巨人のプロ3年目のサウスポー・
井上温大が、初先発しただろ。でも、5回途中で降板、初黒星を喫した。初回に2連打を浴びて、中日の三番・
阿部寿樹の3球目を女房役の
大城卓三がパスボール。阿部の先制打につながった。さらに一死一、三塁で一塁けん制から挟殺プレーに持ち込んだが、内野陣のミスが出て、三塁走者の生還を許した。味方のエラー絡みで、いきなり2点を先制されたわけだよ。
井上は8安打3失点(自責点1)で、デビューを飾れずに負け投手となった。でも、初回にエラーが出たところで、どうにか抑えさせるのがキャッチャーの力量というものじゃないのかね。それなのに歯止めが利かずに、ズルズルといってしまったわけだよ。
井上は好素材だけど、この敗戦から立ち直るまでには相当、時間を要するのではないかな。
いまの巨人には、本当に良い素材の若いピッチャーが多い。だからこそ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン