
WBCで覚醒した戸郷には巨人の新たなエースとしての働きが求められる
WBC球に順応した戸郷と大勢 戸郷には開幕投手を期待したが
侍ジャパンが世界一に輝いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の熱闘が、約1カ月過ぎたいまでも俺の脳裏に焼きついている。
3月21日(日本時間22日)にローンデポ・パークで行われたアメリカとの決勝で、最後の9回にマウンドへ上がったエンゼルス・
大谷翔平が、同じくエンゼルスの同僚である
マイク・トラウトを空振りの三振に斬って取ったシーンはまさに圧巻だった。
この試合に先発した
DeNA・
今永昇太を3回からリリーフして、2回を無失点に抑えた巨人・
戸郷翔征の投球は「お見事!」の一言に尽きるね。
巨人勢では戸郷に続いて7回から登板した
大勢も、1回を無失点でバトンをパドレス・
ダルビッシュ有へつないだ。これも「天晴れ!」と言うくらいの素晴らしい投球だった。
4回に追加点となるソロ本塁打を放った
岡本和真の活躍も忘れてはならない。この大会で四番は
ヤクルト・
村上宗隆とレッドソックス・
吉田正尚に譲ったが、2本塁打と7打点を記録。準々決勝までスランプに苦しんでいた村上のお株を奪うような猛打爆発を見せつけている。
戸郷、大勢、岡本。「巨人軍三銃士」の活躍なくして侍ジャパンの世界一は実現しなかったはずだ。
戸郷は日本の統一球からWBC仕様のボールに替わっても、ピッチングが変わらなかった。メジャーの強打者相手でも、彼のフォークボールは十分に通用することが分かったからね。
アメリカとの決勝から中12日で迎えた、4月4日に横浜スタジアムで行われた開幕4戦目のDeNAとの試合に先発した戸郷は、6回を5安打無失点に抑えて、今季初勝利を挙げた。
昨季までのピンチを迎えたときのオドオドしていた様子がまったく見られなくなった。戸郷は世界の大舞台で覚醒したことが見て取れるね。
開幕戦で投げる予定だった
菅野智之が・・・
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