大型補強により大勢をはじめ生え抜き選手のプライドが傷つかないとは限らない
チームづくりの基本とは何か。それは生え抜き選手を育てて、チームの核に据えることである。伝統ある
巨人軍なら、そのポリシーを貫き通してほしい。
従って、FAで選手を獲りにいくときは、「足りないところの穴を埋める」ために必要な選手をピンポイントで補強することが基本である。それなのに、日本一奪回の夢を断たれた2024年オフの巨人は、その原理原則を忘れたかのようなチーム再建策を打ち出している。
中日から自由契約となった絶対的守護神の
ライデル・マルティネスを4年総額50億円以上と言われる超大型契約で獲得した。さらに、
ソフトバンクからパ・リーグ屈指の名捕手である
甲斐拓也を、やはり5年総額15億円以上と言われる好条件で迎え入れている。しかも、
楽天からお払い箱となった24年は勝ち星のない
田中将大を獲得する動きまであるという。(※12月24日、巨人が田中将大の獲得を発表)
巨人には大勢という立派な守護神がいるにもかかわらず、
阿部慎之助監督はマルティネス獲得を命じた。確かに大勢に加えてマルティネスを迎え入れても、セットアッパーとクローザーとして2人を使い分ければ、戦力はダブることはない。過去2年間、故障しがちな大勢の不安要素を考慮すれば、マルティネス獲得は、理に適っていると言えるだろう。
だが・・・
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