
巨人は阿部監督の下で伝統と“あるべき姿”を取り戻して前へ進まなければならない
4月4日から6日まで巨人の本拠地・東京ドームで、対
阪神3連戦が行われた。球場の外では満開に咲き誇った桜が、春一番に吹かれながら、花びらを散らしていた。
毎年この時期になると俺は過去の苦い経験を思い出す。いまから遡ること27年。1998年に
長嶋茂雄さんが巨人の監督を務めていたときだった。一軍投手コーチの俺は、その年に獲得した新外国人選手と開幕間もない試合の最中にベンチで大騒ぎしていた。新助っ人がアメリカから持参してきた向日葵の種を頬ばりながら、種子を取り出した皮をベンチの床にまき散らしていたのだ。ふと気がつくと向日葵の種かすが散乱。飛散した種かすは桜の花びらのように床上に降り積もっていた。
翌日、一軍マネジャーから厳しいお達しがあった。
「試合中に、向日葵の種を食べて、種を取り出した皮をまき散らすとは何事だ! 紳士たるべき巨人の選手のやることではない。即刻、慎むべし!」
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