
熱さと静けさの混ざり合った応援風景が、ニュースタンダードとなるのか
もう22年も前のことになる。
2000年6月14日の東京ドームで『球音を楽しむ日』と銘打たれた一夜限りのイベントが行われた。その昔、応援メガホンを潰(つぶ)れるまで叩き、応援歌を熱唱していた身として、外野席の応援は嫌いではない。内野席が気取ったレストランなら、外野席は場末のビアホールだ。あふれる熱気の中で静かに野球を観ようなどというのは、酷な話である。
それでも22年前のあの夜は、ビヤホールに響く心地よい野球の音に酔いしれた。ボールがミットを弾く音、打球音、スタンドのどよめき……当時、この試みを実現させるまでの過程は平坦ではなかった。ジャイアンツの選手会長を務めていた
桑田真澄は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン