11年ぶりに日本人メジャー・リーガーが所属するチームがワールド・シリーズを制覇した。打者としてMLB史上初のDH専任でナ・リーグMVP、「50-50」を達成した大谷翔平、投手ではメジャー1年目の山本由伸が世界一に貢献。同じく1年目でオールスターに出場し15勝を挙げた今永昇太は早くもチームの中心選手になった。2024年の日本人メジャーたちの軌跡を追う。 写真=Getty Images 今永昇太(カブス/投手) 1年で中心選手に

1年目からチーム最多の15勝を挙げ、チームの大黒柱となった。
【2024年成績】29試合15勝3敗、173.1回174振、防御率2.91、WHIP1.02 水を得た魚のように、目の前に起こる初めての経験を楽しそうに乗り越えたメジャー1年目だった。ドジャースに移籍した山本の陰に隠れるように、大きな話題にはならなかった今永昇太のカブスへの移籍。だが終わってみれば15勝3敗、防御率2.91、174奪三振の好成績。貯金12をたたき出した。サイ・ヤング賞5位に入る活躍と、ウィットに富んだ発言で、一躍カブスファンの人気者にもなった。
「1年間すごく苦しみながらも、前向きな気持ちで球場に来ることができたという自負はある。最高に楽しかった」
今年1月にFAでカブスと4年契約を結んだ。総額5300万ドル(当時レート約77億円)でメジャーに挑戦することになった。チームで6番目の高額な契約内容でもあっただけに、その投球に注目が集まったメジャー・デビューは、4月1日のロッキーズ戦。6回を2安打無失点。しかも9奪三振の快投と鮮烈な初登板を飾った。
5月1日のメッツ戦では・・・
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