今では見なくなった大きく振りかぶって投げるワインドアップから、最速158キロの真っすぐと落差の大きいフォークで三振を量産する。リーグ最多タイの31セーブをマークしながら、失敗数はゼロ。鷹が誇る絶対的守護神として、チームに勝利をもたらした。 取材・構成=壁井裕貴 写真=毛受亮介、湯浅芳昭、戸加里真司 
日本シリーズでは4試合に登板し、防御率0.00、1勝2セーブをマーク。優秀選手賞に選ばれた
セーブ失敗ゼロ
5年ぶり12回目の日本一に輝いたソフトバンク。シーズン序盤は主力の相次ぐケガにより、12年ぶりの単独最下位に沈む。だが、6月に始まった交流戦で優勝を果たすと、勢いそのままにリーグ2連覇を達成。シーズン途中から7回・藤井皓哉、8回・松本裕樹とともに勝利の方程式を結成。鉄壁のリリーフトリオは、レギュラーシーズンのみならず、CSファイナルステージ、日本シリーズでも威力を発揮した。つないできたバトンを背番号40が受け取り、27個目のアウトを奪い、試合を勝利へと導いてきた。 ――2025年シーズンを振り返ってみていかがでしょうか。
杉山 リーグ連覇、日本一に貢献できたのでよかったです。
――杉山投手が、シーズン前に決めた目標を教えてください。
杉山 防御率0点台を目標にしていました。というのも、リリーフ投手にとってチームの勝利に貢献できるのが一番分かりやすい数字だからですね。
――6月半ば以降、中継ぎから抑えになりましたが、目標は変わりませんでしたか。
杉山 そうですね。抑え、中継ぎに関係なく、どのイニングを任されても、やはり0点で抑えて帰ってくることには変わりませんので。
――試合前のルーティンとかは変わりましたか。
杉山 こちらも中継ぎのとき同様で、特に変わらなかったですね。
――抑えの心得など、誰かにアドバイスとかもらいましたか。
杉山 それもなかったですね。抑えのマウンドを経験していく中で、自分なりに見つけていった感じですね。
――中継ぎと抑えでは、抑えのほうが心理的にもきついですよね。
杉山 実は中継ぎのほうがきつかったです。ゼロで抑えて次の投手につなぐことも考えないといけないので。言葉は悪いですが、抑えはたとえ点を奪われても、勝ったまま27個目のアウトを奪えばよいので。今思えば、中継ぎはつないでいくことが苦しかったなと感じています。
――そのことはいつごろから、気が付いたのでしょうか。
杉山 6月中旬以降、9回での登板が増えてからですね。抑えとしてマウンドに上がっていくにつれて、「7、8回のほうがしんどかったな……」ということに気が付きました。また、そのときに「抑えは楽しいな」ということも分かりましたね。
――では、いつごろから抑えが楽しいと思ったのか、覚えていますか。
杉山 いつごろからと言われると・・・
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