
現地時間4月25日には、佐々木のボブルヘッド人形が配られるなど球団からの期待が大きい。メジャー2年目の今季、どれだけの成績を残せるのか。昨季ポストシーズンで見せた快投を披露してほしいところだ
現地時間4月25日のカブス戦は、
佐々木朗希のボブルヘッド人形が配布される予定だ。しかし、その日に佐々木がメジャーにいる可能性は高いとは言えない。オープン戦では防御率15.58と結果を残せなかった。
3試合を投げて防御率13.50だった時点では、「シーズンを通して投げられれば、スプ
リングトレーニングのことなんて誰も覚えていないと思う」と前向きに語っていたが、最終調整となった23日のエンゼルス戦でも、2回6四球5失点。本人の自信も揺らいでいた。マイナーでの調整について問われると、「それが球団の判断で、それが良いのであれば、それでいいと思います」と話している。
それでも
デーブ・ロバーツ監督は、佐々木を開幕先発ローテーションに残し、3月30日のガーディアンズ戦で登板させる方針を明言、「私は彼を信じている。それはダグアウトでも本人に伝えた」と語った。もっとも、監督としてはそう言わざるを得ない側面もある。地元紙の記者から「佐々木はチームでベスト13の投手に入るのか」と問われた際には、「彼はシーズンをローテーションでスタートする」と、直接的な答えを避けた。
もし明確に戦力上位と考えているなら、はっきり「イエス」と答えるはずだ。実際、ローテーションに入れる理由についても、「実力を見極めるため。それが一番大きな理由だ」と説明している。
では、なぜドジャースはここまで辛抱強いのか。マイナー降格という選択肢がある中で、それを行使しない理由はなぜか。それには、これまでの経緯がある。佐々木は渡米に際し、もしオープン市場に出ていれば1億ドルを超える規模の契約も見込めた。しかし、夢の実現を優先し、早期の渡米を選択。その上で30球団の中からドジャースを信じて選択した。契約金はわずか650万ドルにとどまっている。だからこそ、球団としても誠実に向き合いたいという思いがある。
しかしながらここまでの佐々木は悪戦苦闘を続けている。昨季はルーキーとして8試合に先発した後、肩の故障で長期離脱。昨年8月4日の「佐々木ボブルヘッドデー」には、メンバーから外れていた。シーズン終盤復帰を目指したが、チームは先発投手が足りていた。
一方でブルペンが崩壊状態で、首脳陣は「翌年に先発の機会を与える」という条件で、リリーフ転向を要請した。ドジャースはその約束を守り、開幕ローテーションで起用するのである。
ただし、その立場は保証されない。3月30日は先発するが、これまでのような投球が続けば、マイナー降格は避けられない。その場合、昇格候補となるのが27歳の剛腕
リバー・ライアンだ。2024年にメジャー・デビューし、4試合に先発して防御率1.33と好成績を残した。その後、肘の故障でトミー・ジョン手術を受けたが、約1年半のリハビリ期間で体重を約13.6kg増やし、速球の球速も向上。今春のオープン戦では、防御率1.86、9回2/3で12奪三振と好調ぶりを見せている。
ロバーツ監督は佐々木について、「いよいよ本番だ。ライトが点いた中で、どうパフォーマンスできるかを見る段階に来ている」と語った。その言葉は、期待と同時に“最後通告”の響きも帯びている。