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【MLB】ドジャースのフレディ・フリーマンは37歳目前でも衰えない 一流打者であり続ける理由

 

今季37歳を迎えながらもオールスターに出場し、第一線で活躍を続けるフリーマン。年齢を重ねていく中で進化をし、メジャー屈指の強打者としてチームの勝利に貢献しているのだ


 MLBでは30代後半になると、どんな好打者でも成績は下り坂を迎える。走力は落ち、反応速度も鈍る。ところがドジャースのフレディ・フリーマンは、37歳を目前にした今もリーグ屈指の打者であり続けている。

 2023年にOPS.976を記録し、ナ・リーグMVP投票で3位に入ったころと比べれば、数字はやや落ち着いた。それでも24年以降も毎年OPS.850超の高水準を維持し、26年もシーズン途中でOPS.853と質の高い打撃を続けている。フリーマンを見ていると、「ベテランだから技術だけで打っている」という印象を持つかもしれない。

 しかし、スタットキャストのデータを見ると実際はそうではない。26年の平均打球速度は90.2マイル、ハードヒット率は44.3%、バレル率は10%。いずれも強打者と呼べる水準で、今なお十分な打球の強さを生み出している。

 興味深いのは、バットトラッキングの数字だ。26年のバットスピードは70.4マイルと衰えを見せない一方、スイング軌道は前年より短くなっている。短いスイングは、投球をより長く見極める時間を生み、速球にも変化球にも対応しやすくなる。年齢を重ねた打者にとって、理想的なアジャストと言える。実際、25年には空振り率と三振率が悪化し、加齢による衰えが心配された。

 しかし26年は空振り率、三振率ともに改善し、ストライクゾーン内のコンタクト率も回復した。最も重要なのは、打てる球を確実に仕留める能力を取り戻したこと。選球眼も見逃せない。フリーマンはボール球には簡単に手を出さず、甘く入ったストライクには積極的にスイングする。四球率は11%を超え、三振率との差も小さい。

 さらに、打球方向にも特徴がある。26年は引っ張り33.7%、センター36.9%、逆方向29.4%と、ほぼ全方向へ強い打球を打ち分ける。コースに逆らわないこの技術が高打率と二塁打の多さにつながっている。

 一方で、スプリントスピードはここ数年で徐々に低下しているが、打撃成績には影響が出ていない。強いライナーを打ち、優れた選球眼で四球を選び、高いコンタクト能力で安打を積み重ねる。走力に頼らず得点価値を生み出せることが、加齢に強い打撃スタイルにつながっている。

 守備では18年にゴールドグラブ賞を受賞しているが、もともと名手として評価されてきたタイプではない。それでも長年にわたり、平均をやや上回る一塁手として安定した守備を続けてきた。25年は守備範囲の低下が見られたものの、今季は持ち直した。守備指標OAA(Outs Above Average=平均的な野手より何個多くアウトを奪ったかを示す指標)はシーズン途中で+3を記録。前方への打球や一塁線への打球への対応で好成績を残している。

 フリーマンの契約は27年までで、年俸は2700万ドル。契約満了時には38歳となる。現時点で通算2540安打を積み重ねており、このペースなら27年終了時には2750安打前後に到達し、3000本の大台が見えてくる。

 本人はできる限りドジャースで現役生活を終えたいと考えているはず。一方の球団は、黄金時代を維持するために世代交代も進めねばならない。引き留めるかどうかの判断は球団にとっても極めて難しいものになりそうだ。

文=奥田秀樹 写真=Getty Images
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メジャーから発信! プロフェッショナル・アイデアの考察[文=奥田秀樹]

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