
阪神の打者のスイングをファウルではなく直接捕球の空振り三振と判定した審判団に抗議する藤村富美男
真田がファウルチップを打つと大記録が止まる
「バタフライ効果」という言葉がある。非常に小さな出来事が、最終的には予想もしなかった大きな出来事につながることを意味するもので、ある気象学者による「ブラジルの蝶(ちょう)の羽ばたきは、テキサスで竜巻を引き起こすのか」という講演に由来するという。
竜巻ほど大ごとではないにせよ、プロ野球の試合においても小さな「バタフライ効果」はしばしば起きる。序盤のあのワンプレーがなければ結末は変わっていたと思わざるを得ない展開は、珍しいものではない。しかし、たった1つのスイングが、結果としてある大記録を終わらせ、さらには球団に数十年にも及ぶ禍根を残したとあれば話は別だ。
1954年7月25日。この日大阪球場にて、阪神(当時大阪)対
中日戦がナイターで行われた(この時点で甲子園球場に照明設備はまだない)。3位・阪神が2位・中日に勝てばゲーム差は3に縮まる。その分だけ優勝の可能性が広がる阪神からすれば、絶対に負けられない一戦であった。
難波に位置する球場には、阪神の勝利を期待するファンを中心に2万8000人が詰め掛けた。延長戦に突入した熱戦は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン