「悪夢ですよ。奇跡に近い」(小宮山)
プロ野球のシーズンは長い。チームは、勝利と敗北を繰り返しながら日々を過ごす。その過程で、黒星が連続して並ぶのは日常茶飯事だ。リーグを独走で制するチームであっても、投打がかみ合わずに3連敗、4連敗するのは珍しいことではない。
だが連敗も10を超えてくると、日常の風景は装いを変える。記録に迫るレベルとなれば、それは「事件」と呼ぶに値するだろう。
1998年7月7日。この日、グリーンスタジアム神戸(現ほっと神戸)では、オリックス対
ロッテの13回戦が行われることになっていた。首位攻防戦でも何でもない平日のナイターに、2万人の観客が集まった。取材する報道陣は、日本シリーズ並みの60人。テレビの全国中継まで急きょ決まった。
確かに、それは「事件」であった。ロッテは、実に24日間も勝利から見放されていた。この日も敗北すれば、連敗は17にまで達する。17。それは、NPBの連敗記録を更新する不名誉な数字であった。
あらゆる記録がそうであるように、ロッテの連敗も静かに始まった。6月13日のオリックス戦(千葉)、4月には月間MVPに輝いた先発の
小宮山悟が、5回途中5失点で降板し、ロッテは試合を落とした(4対6)。続く藤井寺球場での対近鉄3連戦でも1勝が遠かった(4連敗)。
連敗も、この範囲で収まっていれば、選手もファンも日常の1コマとしてすぐに忘れただろう。しかし「ひと言で言えば『悪夢』ですよ。奇跡に近い」(小宮山)
この連敗は、止まらなかった。6月21日の
日本ハム戦(東京ドーム)では・・・
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