私も選考委員を務めさせていただいている正力松太郎賞ですが、今年はDeNA・三浦大輔監督に決定しました。3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズでもソフトバンクを打ち破って見事に下克上での日本一を達成したDeNA。シリーズは本拠地で連敗スタートと嫌な出だしでしたが、これで逆に開き直れたのではないでしょうか。ペナントでは3位で、“負けてもともと”ではないですが、“何としても勝たなければ”というプレッシャーは少なかったように思います。

　私自身の経験で言えば、1986年広島との日本シリーズを思い出します。初戦に引き分けて、第2戦から3連敗。崖っぷちに追い込まれて、いい意味で開き直ることができました。すると・・・