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荒木大輔のPitching Analysis

阪神・才木浩人 質の高いストレートに精度が増した変化球 スタミナも十分で勝てる要素を兼ね備える/荒木大輔のPitching Analysis

 

力強い直球にキレのある変化球を織り交ぜて西武打線を抑え込んだ才木[写真=宮原和也]


 リーグトップの7勝を挙げている理由が分かるピッチングでした。この試合で8回一死までノーヒットノーランの快投を見せて西武打線を封じ込んだ才木浩人投手。その良さは、まずストレートにあります。身長189cmから投げ下ろす角度あるストレートは平均球速が150キロに迫り、高い回転数を誇っているように見えます。だから、打者がストレートを待っていてもファウルや空振りになってしまうのでしょう。レベルの高いストレートを軸に、さらに変化球の精度が昨年より向上したように思います。

 3回一死で滝澤夏央選手に対して1ボールからストレートが3球連続で外れ四球を与えてしまいました。昨年までなら完璧なピッチングをしていても突然、四球を出して崩れていくことがありました。しかし、ここでは渡邉勇太朗投手を犠打失敗、奥村光一選手を空振り三振でピンチを広げずに切り抜けました。すると4回、5回は変化球中心の配球に変化しました。ストレートの制球が乱れかけたからなのか、2周り目に入ったからなのか分かりませんが・・・

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荒木大輔のPitching Analysis

荒木大輔のPitching Analysis

高校時代は甲子園で活躍、プロ入り後は主にヤクルトで現役生活を送り、西武、ヤクルト、日本ハムでコーチを務めた荒木大輔氏が鋭い視線でピッチングを分析する。

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