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荒木大輔のPitching Analysis

楽天・藤井聖 球速は出ないが要所で投げ込む力強い直球がピッチングの生命線/荒木大輔のPitching Analysis

 

粘りのピッチングで6回1失点。リーグ最多タイの6勝目を挙げた藤井[写真=毛受亮介]


 交流戦でセ・リーグ相手に3試合先発して17回1/3を投げ、17奪三振、3失点、防御率1.56と抜群の安定感を見せた楽天藤井聖投手。交流戦最多タイの3勝をマークしました。2021年、ENEOSからドラフト3位で楽天に入団し、昨年までの3年間で通算4勝と目立った実績を残していませんでした。今年は4月7日のソフトバンク戦(楽天モバイル)で先発のチャンスをつかむと、ローテーションの一員として投げ続けています。

 球種は直球、スライダー、シンカー、チェンジアップ、ツーシーム、カーブと変化球が多彩です。ストレートの平均球速は141.1キロということですから、変化球主体の投手というイメージでした。私はこの試合で初めて藤井投手のピッチングを見ましたが、そのイメージが覆されました。直球をストライクゾーンに投げ込んでいくピッチングが目を引きました。

 特に4回のピッチングです。1対0で迎えたこの回・・・

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荒木大輔のPitching Analysis

荒木大輔のPitching Analysis

高校時代は甲子園で活躍、プロ入り後は主にヤクルトで現役生活を送り、西武、ヤクルト、日本ハムでコーチを務めた荒木大輔氏が鋭い視線でピッチングを分析する。

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