
積極的なコミュニケーションでチームに溶け込んでいった大山[写真=くふうハヤテ球団提供]
レギュラーシーズンも折り返し地点を過ぎた8月、大山盛一郎は大きな期待と覚悟を胸に静岡の地でプレーを始めた。次なる目標は、日本でのドラフト指名だ。興南高を卒業後に渡米し、アメリカの大学野球で武者修行した男は、ほぼ無名だった高校時代からは一皮むけて、MLBのドラフト候補に名前が挙がるほどの注目選手として帰還。シーズン終了まで短い期間だったが、5年ぶりの日本は収穫と反省の両方を得た貴重な経験となっている。
出だしは順調だった。最初の14試合で打率.333、加えて5割オーバーの出塁率をたたき出したことで順応力の高さを見せつけた。聞けば、7月に行われたMLBドラフト会議で指名漏れを経験して、その後しばらくの間は実戦から離れていたそうだ。加えてアメリカと日本における投手の球質の違いや、日本特有の黒土の内野にも適応が必要だったが、そこは留学で言語の壁を突破した際に掲げた『分からないことは必ず聞く』というモットーを意識。コーチやほかの選手と積極的にコミュニケーションを取って解消した。
ただ、すべて順調に事が運んだわけではない。当初は快音を響かせていたバットも時が経つに連れて凡退が増え・・・
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