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ウエスタンリーグ ウィークリーリポート

くふうハヤテ・早川太貴 念願叶ったドラフト指名「阪神でも(早川を)いろいろ研究し、打者も対策したが、その中で結果を残せていた」(筒井和也スカウト)

 

池田省吾球団社長[右]とともに笑顔を見せた早川。甲子園から成長した姿を静岡へ[写真=くふうハヤテ球団]


 午後8時4分──。ドラフト会議が始まってすでに3時間以上が経過したそのとき、ついに運命の瞬間は訪れた。阪神から育成3位指名、早川太貴の名が呼ばれると指名を待っていた会見場の張り詰めた空気は一気に熱気へと変わり、本人と球団関係者の凝り固まった表情がようやく和らいだ。それもそのはず。指名された本人にとっては、昨年の指名漏れからすべての退路を断って挑んだ1年間の努力が実を結んだ瞬間であり、選手育成に主眼を置く球団にとっては初のドラフト指名選手の輩出という最高の結果で応えたのだから。

 北海道出身で国公立大学を卒業し、昨年まで市役所の職員として勤務していた。安定した生活を捨ててまで目指したNPB12球団入りという目標。不退転の覚悟で初めて地元から離れ、新天地で野球に打ち込んだ。ただ決して順風満帆な1年だったわけではない・・・

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