直球勝負で戦い抜いた男の最後の花舞台だった。9月3日に行われた引退会見。「野球人生で最も思い出に残っている登板は?」という質問に、左腕は「春のセンバツの大阪桐蔭戦」と答えた。
高校3年春、静岡高のエースとして初めて甲子園のマウンドに上がった池谷蒼大は、2回戦で
藤原恭大(現千葉
ロッテ)や
根尾昂(現
中日)を擁する大阪桐蔭高と対戦。強力打線を相手に、初回に6失点を喫してしまう。ただ、奮起した静高打線もその裏に6点を返して同点、続く2回にも1点を奪って逆転に成功し、池谷を援護する。
後に当時を振り返り「完全に吹っ切れて、チームが勝つための投球ができた」と語った左腕は、2回以降はその投球の殆どを直球で貫き、7回まで無失点に抑える好投を見せた。最後は惜しくも試合に敗れたが、あの日のマウンドがその後の池谷の野球人生の指針となり、“池谷蒼大らしい投球”を確立させたのだ。
それから・・・
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