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スージー鈴木の球さわぎの腰つき

スージー鈴木コラム 第117回「戦争に行った阪神ファンのオッチャンと野球観戦」

 

今回は拙著『弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる』[ブックマン社]第四章のサイドストーリーです


 今年の8月15日、オッチャンと一緒にマツダスタジアムで広島阪神を観戦している。

 オッチャン――私が東大阪に住む少年だった1970年代、今にも倒れそうな裏の木造アパートに住んでいた熱狂的阪神ファンのおじいちゃん。

 ほぼ全裸で路地をウロウロしたり、しゃべる言葉もアワアワと不明瞭。私たちは侮蔑と親しみを込めて「アホのオッチャン」と呼んでいた。

 ただこのオッチャン、なぜか阪神についてだけは異常に詳しく、はっきりとしゃべることが出来た。

 そんなオッチャンと私が、なぜか令和の今、野球観戦をしている。

「阪神、強過ぎて、オモロないわ。もっとええかげんなほうがええねん。江夏も勝手やったし、田淵もどんくさかった。あと何ちゅうても遠井吾郎……。ああいうのが阪神なんや」

 相変わらず・・・

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スージー鈴木のスタンド視点による文系野球エッセイ

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