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Hero in the Postseason 2024 ポストシーズンの立役者たち

【MLB】ブレイク・トライネン(ドジャース) ベテラン右腕が仁王立ち ドジャース世界一の功労者

 


 今週はドジャースのブレイク・トライネン投手を紹介する。1988年6月30日、カンザス州ウィチタ出身。サウスダコタ大学から2011年のドラフト7巡目でアスレチックスに入団した。13年1月16日にナショナルズへトレード。14年4月12日のブレーブス戦でメジャー・デビュー。この年は15試合に登板。うち7試合が先発で2勝3敗、防御率2.49。2年目以降はリリーフ専門になった。17年途中にアスレチックスへトレードされ、20年からドジャース。メジャー通算499試合で43勝34敗、80セーブ。防御率2.78。アスレチックス在籍時の18年にオールスターに出場した。ポストシーズンでは通算33試合で4勝3敗、4セーブ。防御率4.03をマーク。ドジャースで20年と今季の2度、ワールド・シリーズで優勝している。196cm、102kg。右投右打。

タフネスぶりを発揮


 2年ぶりにメジャーのマウンドに復帰し、ドジャースの優勝に貢献した。一昨年の11月、右肩関節唇と腱板の手術を受け、昨季は全休。今季スプリングトレーニング中に肺を患って出遅れた。今季初登板は5月5日のブレーブス戦。1回無失点と快調なスタートを切った。レギュラーシーズン中は安定したピッチング。持ち前のスライダーとシンカーを駆使して7勝3敗1セーブ、16ホールドで、防御率1.93の成績を残した。

 ポストシーズンではギアを一段階上げた。パドレスとのナ・リーグ・地区シリーズでは3試合に登板して3回2/3を無失点で0勝0敗2セーブ。メッツとのリーグ優勝決定シリーズは3試合に登場。4回1/3を1失点で0勝0敗1セーブだった。

 ワールド・シリーズでも奮闘。3試合で4回1/3を2失点で2勝0敗0セーブだった。第1戦では2対2の9回二死一、二塁でリリーフ。ジャッジを遊飛に仕留めた。延長10回は1点を失ったがその裏、フリーマンの逆転満塁本塁打で勝利投手になった。

 第2戦では4対1と3点リードの9回に登板。1点を失い、二死満塁で降板もベシアが締めくくってくれた。第5戦では勝利を手繰り寄せる力投を演じた。5対6とリードされた6回二死一、二塁でマウンドに上がり、切り抜ける。続く7回は三者凡退。7対6と逆転した8回は一死後ジャッジに二塁打を喫し、チザム・ジュニアに四球を与えてピンチを迎える。ここでロバーツ監督がマウンドに来て気合を入れた。トライネンは期待に応え、スタントンを右飛、リゾを空振り三振に打ち取り、雄たけびを上げた。結局この試合は2回1/3を無失点。今季最長のイニングを投げた。9回はビューラーが締めくくり。ドジャースは4年ぶりで頂点に立った。

 トライネンは「圧倒的な喜びだ。神はまったく善良だ。この瞬間を主に感謝したい」と、敬虔なキリスト教徒らしい言葉を口にしていた。ポストシーズン前には不安視されたが、終わってみれば世界一の功労者でベテランの味を発揮したのだった。

取材・構成=樋口浩一 写真=Getty Images
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