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綱島理友のプロ野球ユニフォーム物語

プロ野球ユニフォーム物語 第26話「横浜DeNAベイスターズ編 Vol.3」

 

イラスト=イワヰマサタカ


 名古屋の新聞社・新愛知の主幹・田中斉は、読売新聞社長の正力松太郎が創設に動いていた日本職業野球連盟に対抗する形で、もう一つのリーグ・大日本野球連盟の結成を目論んだ。田中は名古屋、東京、新潟、北海道に球団を設立しようと考えたが、結成できたのは名古屋と東京の2球団だけだった。

 これではリーグ戦は難しい。結局、2球団は正力の日本野球連盟に合流せざるを得なかった。両球団の正式名称は大日本野球連盟名古屋協会と大日本野球連盟東京協会。自らのリーグ名を冠したままの合流だった。名古屋の球団はのちに中日ドラゴンズとなる名古屋軍。一方、東京の球団は大東京軍が通称で、こちらは現在の横浜DeNAベイスターズの傍系のルーツとなる。

 田中斉は球団創設にあたり、球団が地域に根付くように、それぞれの地元で株式の公募も行った。名古屋軍の球団株はすぐに完売となったが、一向に買い手がつかなかったのが大東京の株だ。名古屋軍の後ろ盾は安定した経営で信用のあった新愛知。しかし大東京の後ろ盾は大赤字を抱える東京の国民新聞だった。その経営難から新愛知が買収して子会社化した経緯があり、いつ倒産するかもしれない会社が母体の球団株を買う人はほとんどいなかった。国民新聞は親会社・新愛知から経営に加わった田中斉の発案で無理して球団を設立したが・・・

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綱島理友のプロ野球ユニフォーム物語

綱島理友のプロ野球ユニフォーム物語

職業野球として日本のプロ野球が創設された戦前の時代から、プロ野球で使用されたユニフォームすべてを網羅した図鑑が完成するような連載

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