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綱島理友のプロ野球ユニフォーム物語

プロ野球ユニフォーム物語 第34話「読売ジャイアンツ編 Vol.5」

 

イラスト=イワヰマサタカ


 日中戦争が長引く1940年、前年に日本職業野球連盟から日本野球連盟に改称した連盟は夏季リーグを当時の満州国(現在の中国東北部)で行うため、全9チームを派遣した。7月26日、神戸港から総勢約200名の選手、関係者が吉林丸で出港し、満州各地を転戦。在留邦人の大歓迎を受け、この遠征は興行的に大成功だったと言われている。

 しかし満州から戻ると、球界には新たな問題が持ち上がった。国内では日本神話の神武天皇が即位して皇紀二千六百年ということで、新体制運動が盛り上がっていた。日本の伝統を見直し、国威を発揚し、挙国一致体制を確立するという運動である。すでに仮想敵国となっていた米国で生まれた野球を生業とする連盟は、その対応に追われることになる。

 秋季リーグ開幕前に開催された理事会は紛糾した。時代の空気に敏感で、野球の存亡に危機感を抱いていた名古屋軍の赤嶺昌志は連盟の日本化の急先鋒になった。一方、イーグルスの河野安通志などは日本化に慎重だった。しかし討議を重ねた結果、時節には逆らえず、自主的に「連盟を日本化」することを決定する。

 その一つとして、まずはチーム名やユニフォーム、球団旗、野球用語の・・・

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綱島理友のプロ野球ユニフォーム物語

綱島理友のプロ野球ユニフォーム物語

職業野球として日本のプロ野球が創設された戦前の時代から、プロ野球で使用されたユニフォームすべてを網羅した図鑑が完成するような連載

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