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クロマティコラム

クロマティコラム No.1 新たなミッション「みんなと一緒に『バンザイ』をするんだ!」

 

いつか再び自分の足で立ち上がる日に向かって、リハビリに励んでいるよ


 こんにちは。クロマティです。1984年から90年まで、巨人でプレーしていました。僕の「バンザイ」、みんな覚えてくれているかな?

 昨年7月、東京ドームで行われた巨人対阪神OB戦で、僕が車いすに乗っていたのを見て驚いた人も多かったんじゃないかと思う。「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」という病気のため、僕は2022年からずっと、車いす生活を送っているんだ。

 僕と背中の痛みとは、もうずいぶん長い付き合いになる。12歳のときに背中を痛めたのが、その発端。つまり、60年近い古傷ということだ。

 21年の暮れ、コロナにかかったときに、激しい腰痛が僕を襲った。そして22年の年明けに、突然歩けなくなった。最初はアメリカの病院で「コロナ罹患(りかん)によって、ギランバレー症候群を発症した」と診断され、手術を受けた。そのあと、「日本の徳島に名医がいる」と聞いて、彼を頼ることになった。そこで「脊柱管狭窄症」と診断され、再手術を受けた。

 僕の場合、下半身が動かないのではなく、「麻痺している」状態だという。足を動かす指示を脳から伝える役割を持つ“脊髄”。それを保護する“脊柱管”が、脊髄を圧迫してしまった。幸い脊髄自体は傷つかなかったが、脊髄は非常に繊細な組織のため、回復には時間がかかるそうだ。

 今は週に3〜4回、リハビリに通っている。トレッドミルという器械の上を歩いたり、別の器械で背中の筋肉、自転車で足を鍛えたり。「ロボティック・セラピー」といって、歩行訓練用の器械でリハビリを行う日もある。これが結構、ハードなんだ。

 ドクターには歩けるようになるとも、ならないとも言われていない。でも僕自身は、徐々に自分の体が強くなってくるのを感じているから、大丈夫。僕よりもっともっと困難な状況に置かれた人もたくさんいるのに、自分の境遇を悲しんではいられないよ。もともと僕は、メンタルが強いほうだしね。それに、車いすに乗るようになって、今まで自分が立って歩いていたときには見えなかったものが見えてきた。障がいを持った人たちの気持ちも理解できるようになった。僕は今、これまでとは違う世界を経験しているんだ。

 友人知人は僕のサポートチームを立ち上げてくれた。今季は東京ドームの野球殿堂博物館を僕と一緒に見学するチャリティツアー(販売:ベルトラ)も開催しているので、参加してもらえるとうれしいな。

 ファンの皆さんにはいつも温かく応援してもらって、本当に感謝している。みんなの応援に応えられるよう、ベストを尽くしてリハビリに励みたい。そしていつか自分の足で立ち上がって、みんなと一緒に「バンザイ」をするんだ。それが僕のミッションだと思っているよ。

 さて、この号から隔週で、僕のコラムを連載させてもらうことになった。来年はまたWBCも開催されるし、日本の野球は今、非常にホットだ。僕も毎日、朝はMLB、夜はNPBと一日中、野球をチェックしているよ。その中で気が付いたこと、日米両方の野球関係者と話したことなど、僕ならではの視点で読者の皆さんにお話しできると思う。楽しみにしてください!

PROFILE
ウォーレン・クロマティ●1953年9月29日生まれ。アメリカ・フロリダ州マイアミビーチ出身。マイアミ・デイド大を経て74年からエクスポズ、84年から巨人に在籍し、90年までプレーした。89年に首位打者、最高出塁率、84年と86年に最多勝利打点。89年に最優秀選手、ベストナインは3回受賞(86、87、89年)。NPB通算779試合、打率.321、171本塁打、558打点。91年にロイヤルズでプレーし同年限りで現役引退。以降は野球解説者などで活動し、YouTube「クロマティチャンネル」を展開中。
最強助っ人・クロマティが斬る!!「日米・野球考察」

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最強助っ人・クロマティ(元巨人)が日米の野球を見て、気が付いたこと、日米両方の野球関係者と話したことなど、クロマティならではの視点で読者の皆さんにお話しする隔週コラム。

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