北海道トップの進学校からのドラフト1巡目指名は「サプライズ」だった。豊かな才能で期待されたが、4年間で一軍登板なく、戦力外通告を受けた。引退後はさまざまな職種で能力を発揮、最前線で活躍している。 取材・文・写真=尾辻剛 
2020年からテレビ業界に勤務。バイタリティーがあり、多忙ながらも充実の日々を過ごしている
偏差値72の超進学校
現役引退後の道は、いくらでもあることを示したい。元
楽天投手の
寺田龍平は22歳で球界を離れ、現在はTBSテレビで主に番組の宣伝活動を行っている。プロ野球選手としては大成できなかったものの、一般社会に出てさまざまな職を経験し、実績を積み重ねている。
「引退した後はどうしようと悩んでいる選手をたくさん見てきました。そういう不安をなくしてあげたいですし、野球をやめた後でも社会人として成功できるんだということを体現していきたいなと思っています。プロになるまで野球を続けてきた人は、一つのことをずっと頑張れる人です。社会に出ても通用する。その思いを背負っていきたい」
偏差値72。北海道内屈指の進学校である札幌南高時代は文武両道の生活。甲子園出場を目指して、野球に打ち込んだ。入学時に最速123キロだった直球は2年時には140キロに。3年夏の南北海道大会は4強。惜しくも甲子園には届かなかったが、最速145キロを計測するなど、プロのスカウトからも注目される存在だった。ただ、地元の
日本ハムが寺田を指名候補リストから外したという新聞記事を見て「指名するチームはないのかなと思った」と回顧する。
目標を慶大進学に切り替え・・・
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