治療と指導。2つの顔で仕事に当たり、多くの人の生活を支えている。ケガが多かった現役時代の経験から、的確なアドバイスができる。夫人と二人三脚での挑戦が続いていく。 取材・文=尾辻剛 
東京都世田谷区奥沢に「カトレ奥沢」を開業。1階と地下の2フロアでの事業は4年目を迎えた[写真=尾辻剛]
イップスを克服
生かしているのは2つの国家資格だけではない。元
広島投手の
今井啓介は専門学校に3年間通い、鍼灸整骨院などでの修業を経て2023年に独立。東京都世田谷区奥沢に「カトレ奥沢」を開業し、鍼灸治療やマッサージのほか、同所で野球塾も開講している。治療で心掛けるのは、可能な限り患者の気持ちに寄り添うこと。現役時代に数多くのケガに苦しんだ分だけ、誰より患者の気持ちが理解できる部分がある。
「自分はケガをいっぱいしてきました。いろいろな先生に関わってきて、こんな治療をしてくれたときは良くなったなという経験が何度もあります。そこに勉強してきたことを組み合わせて、より経験に沿った治療ができているのかなと思います。『先生もいろいろケガされていますよね?』とか『自分の気持ちを分かってくれる先生を探しています』という人も来ます。精神的にきつい状況でしょうし、そこをしっかり理解してあげて『そういうときはこういうのがつらいですよね』などの話をしています」
中越高では1年夏から背番号20でベンチ入り。甲子園出場を果たしたが、当時は甲子園のベンチ入りメンバーは18人だったため、ボールパーソンとしてグラウンドに立った。2年夏は左脇腹を疲労骨折し、チームも早々に敗退。3年夏は新潟明訓との新潟大会決勝で3回に3ランを放ったものの・・・
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