
しっかりコンディションを整え、トレーニングを積み上げて交流戦でも2勝、防御率0.86と好投した[写真=大泉謙也]
なぜ5月のロッテ戦で1回限りで降板したのか
今季は交流戦終了までに10試合に登板し、その時点でリーグトップの防御率0.82という成績を残すことができました。
そのなかで振り返っておきたいのが、1回終了後に交代した5月3日の
ロッテ戦(ZOZOマ
リン)です。チームや二番手以降で登板してくれた投手たちには迷惑をかけましたが、過去にケガをした反省も踏まえて自分の体に敏感になってきたからこそ、1回でマウンドを降りるという決断をすることができました。
実はロッテ戦の2試合前くらいから右肘の円回内筋、あるいは舟状骨付近の筋肉も含めて張っていました。普段は試合前にブルペンで投げているときに張りがあっても、試合になると“なじんで”きます。気持ちが入り、張りが気にならなくなって正常に投げられるということです。
でも5月3日のロッテ戦は試合前のブルペンでも良くないし、ゲームに入ってもストレートの球速は出ないし、“なじんで”もこない。これはちょっとまずいなと思って交代させてもらいました。
このロッテ戦の少し前、ネクストベース社の施設でバイオメカニクス(動作解析)をしました。月に1回、もう30回くらい継続していますが、そのときに肘のストレスもしっかり見て、「今はこれくらいか。平均より高い傾向にあるな」などと把握しています。高いときに特別な何かをするわけではないですが、頭に入れておく。肘の靱帯が一発でバチンと切れることはほとんどないと思うけれど、何か違和感があった場合、「バイオメカニクスのデータもあったな」と投球を控えることもあります。実際4月に測ったときは、過去30回より肘へのストレスが明らかにかかっていました。それが頭の片隅にあったことも、ロッテ戦の1回交代という決断につながりました。
中継ぎ時代よりも体の状態を気遣う
自分の体に敏感になり始めたのは2020年ごろからです。少し無理はしても、ケガはしないように。それでも・・・
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