
7月14日のロッテ戦[ベルーナ]に先発し、6回7安打無失点で7勝目をマーク。ヒートマップで打者の特徴を把握しながら好投を続ける[写真=兼村竜介]
相手分析は「wOBA」が軸
僕がピッチングで大事にしていることの一つが初球のストライク率です。もうすぐ今季の前半戦が終わりますが、フォアボールを結構出してしまっているので、初球のストライク率をもう一度しっかり見直していきます。初球でストライクを取れるかどうかで、その後のピッチングがだいぶ変わってくるからです。
試合前の準備として行うのが、各打者が初球を何%の確率で振るかの確認です。高い確率で振るとして、どの球種なら振って、どの球なら振らないのか。例えばオフスピードボール(遅い球種)は全然振らないけど、ストレート、カットボール、スライダーは振ってくるという人も結構いるので、その場合はオフスピードを選択します。
相手の特徴を把握する上で、必ず見るのがヒートマップです。どのコースにどの球種を投げたら、どの程度打たれているのか。「対左、対右」と相手バッターを分けて見ます。過去何十打席の僕とのマッチアップや、僕と似たような球質やアームアングルの投手とのマッチアップを見れば、「この打者はここが弱点で、自分のこの球が行けばリスクは低いだろう」と想定できるからです。
ヒートマップを確認する際、見る数字は「打率」ではなく「wOBA」(※)です。どんな打球の質で打たれたかが大事になるからです。
※wOBA: 安打、本塁打、四球など、プレーの結果を基に打者が1打席あたりにどれだけチームの得点増加に貢献したかを数値化。出塁力、長打力の両面を考慮した打者の総合的な力を計るセイバーメトリクスの指標 例えば打球速度110キロ、打球角度20度でポーンとフライが上がり・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン