1年春から“戦国東都”をリードしてきた亜大・東浜巨が、ついに運命の日を迎えようとしている。都大学リーグの完封記録を更新した今春に続き、秋季リーグ戦ではリーグ歴代4位タイの通算35勝目をマーク。奪三振数もリーグ史上2人目の400を超え、新記録樹立は目前に迫っている(10月14日現在)。名実ともに「東都のエース」となった右腕が、2012年ドラフトの即戦力度No.1投手であることは間違いない。 将来性と即戦力度。ドラフト指名時の重要なポイントとなるこの2点において、花巻東高・
大谷翔平、大阪桐蔭高・
藤浪晋太郎が前者で大きな可能性を秘めているとしたら、亜大・東浜巨はまぎれもなく2012年のNo.1即戦力投手と言えるだろう。
一時は昨秋に痛めた右ヒジの影響で社会人入りも噂されたが、9月27日に“異例”のプロ志望届提出会見を行い、あらためてプロ志望を表明。「上の世界を目指す決意が固まりました。大学へ入ったときから目標だったので、指名していただければどこでも行くつもりです」と、12球団OKの姿勢を示した。
全国でも屈指のレベルを誇る東都大学リーグで1年春から1シーズンも休むことなく主戦投手としてチームをけん引し、通算22完封は歴代1位、35勝は同4位タイ、407奪三振は同2位(10月14日現在)だ。
今秋のリーグ優勝を争う駒大が10月16日からの中大戦で1試合でも敗れれば亜大の3季連続優勝が決まるが、ドラフト目前の10月23日から始まる青学大とのカードが「リーグ優勝&奪三振記録更新」の大一番となる可能性は高い。2008年のセンバツを制した沖縄尚学高のエースは、亜大、そして東都のエースへとステップアップを遂げ、有終の美を迎えようとしている。
プロが刮目する右腕のすごみは、そのゲームメーク能力にある・・・
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