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12球団抽選ヒストリー セ・リーグ編

 

読売ジャイアンツ
運命の糸はここで結ばれた

▲当選クジは長嶋監督の手に。師弟関係の始まりを示す、歴史的なワンシーンとなった



 5月5日に国民栄誉賞を贈られた長嶋茂雄巨人終身名誉監督と、松井秀喜の師弟関係は、この瞬間から始まった。高校通算60本塁打のゴジラを欲したのは、中日、ダイエー、阪神と巨人の4球団。この順番でクジ引きが行われたため、長嶋監督は最後の1つを引く以外になかったが、やはり、残り物には福があった。

 所定の位置にたどりつく前に司会者が「封筒をお開けください」とアナウンスをしたため、開封にも遅れをとったのだが、3球団が白紙を確認、一瞬の静寂の後、ミスターが満面の笑みでサムズアップすると、会場はドッと沸いた。「いいボールが投げられて良かった」と独特な言い回しで喜びを表現したミスター。阪神ファンを公言していたゴジラも、いつしか虜になっていた。

◆過去10年の「当選確率」 勝率.286
 勝率は低く、その中でも辻内が戦力外、大田は伸び悩みと、一見すると良いところが分かりづらい。しかし、競合せず単独指名が流儀の巨人。若き内野手・坂本が生え抜きの筆頭格だ。

阪神タイガース
超大物で12連敗阻止

▲表の1位では12連敗中。悪しき流れを断ち切った和田監督は喜びを爆発させた



 ドラフトにも連敗という言葉があった。阪神は2012年度のドラフトにおいてドラ1抽選連敗を「12」でストップさせた。和田監督が黄金の(?)左手で、大阪桐蔭高で甲子園春夏連覇を果たした藤浪晋太郎を引き当てたのだ。しかも、オリックスロッテヤクルトの4球団が競合しての大当たりだった。和田監督は思わず・・・

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