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球団間での協議を経て成立するトレードは、ときとして選手の“痛み”が伴うこともある。ここでは週刊ベースボールが独自の観点からこれまでに実現したトレードの衝撃度の大きさからベスト10を選定。その悲喜こもごもを含め、振り返ってみた。※2位と8位以外のトレードは、表記した年度のオフに実現したもの。


主なできごと
スペースシャトルのチャレンジャー号爆発事故(1月)、男女雇用機会均等法が施行される(4月)、富士フィルムが世界初のレンズ付きフィルムカメラ「写ルンです」発売(7月)

ロッテ落合博満/中日牛島和彦上川誠二平沼定晴桑田茂

▲中日に移籍した落合はその後も巨人日本ハムと渡り歩いた


▲移籍に難色を示した牛島も、ロッテ移籍後には最多セーブのタイトルを獲得している



ロッテが三冠王を“放出”
中日の4人は苦渋の決断


 クリスマスイブ前日の午後10時過ぎから開かれた、三冠王に3度輝いた落合のトレード発表会見。「不安」、「驚き」といった言葉を使いながらも、本人の表情は対照的に落ち着いている。これには理由があった。

 稲尾和久監督が率いたロッテは2年連続2位から4位へ転落。球団は稲尾を即座に解任。これに反発したのが落合だった。

 稲尾監督は落合の“オレ流調整”を容認する良き理解者だった。

「稲尾さんのいないロッテに自分はいる必要がない」。こうした発言に眉をひそめていた球団は今が“売り時”と判断。両者が納得する形でのトレードだった。

 大変なのは中日の方だった。特に抑え、先発としての地位を確立していた牛島は態度を硬化させ、引退の二文字も持ち出すほどだった。それでも最後はトレードを受け入れる。移籍1年目に最優秀救援投手賞を獲得したのは、「ロッテで一番になる」と決意した男の意地だったか。

 その後、巨人、日本ハムにおける落合の活躍ぶりは周知のとおり。ドライな感覚で20年間の現役生活で4球団を渡り歩き、2000安打などの結果を残した。


主なできごと
アニメ『ドラえもん』(原作・藤子不二雄)がテレビ朝日系列で放送開始(4月)、ソニーがヘッドホンステレオ「ウォークマン」を発売(7月)、夏の甲子園で和歌山・箕島高が史上3度目の春夏連覇(8月)

巨人:小林繁/阪神江川卓

▲不本意な形で阪神に移った小林だったが、以降は巨人戦に並々ならぬ闘志を燃やした


▲江川が巨人のユニフォームを着られたのは、“犠牲”があってのことだった



「空白の1日」から大騒動に
トレード決着も両者に遺恨


 「江川事件」として語り継がれるこの騒動の発端は、ドラフト会議前日、いわゆる「空白の1日」を突いて巨人が江川と契約を締結したのだった。当時の野球協約では、交渉権を得た球団が選手と交渉できる期限は翌年のドラフトの前々日とあった。その盲点を突いた巨人の行動だったのだ…

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