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2014年シーズンを彩るメーンキャストはこの男で異論はないだろう。高校生投手としては、ドラフト史上2位タイの5球団競合の末に楽天に入団した松井裕樹。MAX149キロのストレートに加え、アマ球界屈指とも評される宝刀スライダーは並み居るプロのバッターでさえもキリキリ舞いさせるに違いない。末恐ろしいまでのポテンシャルを秘めた18歳のゴールデンルーキーはいま何を思い、どんな未来を見据えているのか。怪物左腕の胸中に迫った。}
取材・構成=松井進作、写真=桜井ひとし

大きな刺激を受けた田中将大という存在


──仙台での入団発表(13年12月9日)でクリムゾンレッドのユニフォームに初めて袖を通しましたが、自分がプロ野球選手になったんだという実感は湧いてきましたか。

松井裕 入団発表の席で実際に星野仙一監督や同期入団の方たちとお会いして、ようやくそういった感情が湧いてきましたね。プロになったんだな、いよいよ始まるんだなと。

――背番号は1に決定。数ある候補の中からなぜこの番号を?

松井裕 高校時代からずっと着けてきた愛着のある番号なので、プロでも着けてみたいなと。似合っているかは分からないですけど、いつかは「楽天の1番と言えば松井裕樹」と誰からも言ってもらえるような選手になっていきたいです。

──星野監督とは何か話をされたのでしょうか。

松井裕 ちょっと僕が会見中ずっと表情が固かったみたいで「もっと笑え」と怒られました(苦笑)。あとは無理するなよとか、温かい言葉をたくさんかけていただきました。

入団会見では星野仙一監督とも初対面。注目の黄金ルーキーがプロとしての第一歩を踏み出した


――プロでの生活がこれから本格的に始まります。いま現在の心境として、期待と不安ではどちらが大きいですか。

松井裕 不安はないですね。もちろんまったくないと言ったらウソになりますけど、いまはずっと目指してきた場所に挑戦できる楽しみの方が大きいです。

――楽天というチームにはどんな印象を持っていましたか

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