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ポスティングシステムで7年総額1億5500万ドル(約163億円)で海を渡る田中将大。1月16日にはドジャースのクレイトン・カーショウが7年総額2億1500万ドルの“超大型契約”を結び、ついに年俸3000万ドル台の選手が誕生した。一体、なぜメジャー・リーグではこうした大型契約が生まれるのか?豊富な資金を持つ球団と、大型契約が結ばれる背景に迫る。

取材・文=奥田秀樹 写真=AP


実際の価値以上に年俸が高騰する場合も

▲史上初の年俸3000万ドルプレーヤーとなったカーショウ。年俸に見合った成績を残せるか



 今オフも、メジャー・リーグ(MLB)はお金のニュースであふれている。1月16日、ドジャースの左腕クレイトン・カーショウが7年総額2億1500万ドルで契約延長に合意した。投手の契約では史上最大(ジャスティン・バーランダーの7年総額1億8000万ドルを抜く)で、年平均3070万ドルは野手も含め史上最高額となった。過去の最高額はアレックス・ロドリゲスの10年総額2億7500万ドルで、とうとう年俸3000万ドル台の野球選手が登場した。

▲カーショウの前に投手最高年俸だったタイガースのバーランダー。今季は13勝にとどまった



 それにしても、なぜ彼らの給料はこれほど莫大な金額になるのか?

 理由は3つあると思う。まずはビジネスの成功で各球団に資金がたっぷりあることだ。世界の金融情報を伝える大手総合情報サービス会社・ブルームバーグ社が、2013年10月に発表したデータによると、一番儲かっているヤンキースの総収入は5億7000万ドル、一番少ないレイズやアスレチックスでも1億7500万ドル。俗に言うスモールマーケットチームでも、お金はある。

 次に、30球団とマーケットのサイズが大きいこと。買い手が多ければ、それだけ需要があるわけで、金額もつり上がるわけだ。

 3つ目はアービトレーション(調停)とフリーエージェント(FA)の2本立てで、トッププレーヤーの相場が年々上がってきたことだろう。

 例えば、カージナルスのヤディエル・モリーナが12年の3月に5年総額7500万ドルで契約延長に合意。トップ捕手の値段が以前の年俸1000万ドルから1500万ドルに高騰した。それを受けて、ジャイアンツの看板選手、バスター・ポージーは昨年3月に9年総額1億6700万ドル(年平均1885万ドル)で合意した。

▲年俸ランキングで全体11位のカージナルス。本拠地、ブッシュ・スタジアムがあるセントルイスは大都市ではないが、地元テレビ局からの放映権料などで収入を得ている



 日本はFA選手が少なく、基本的に、選手は1年1年成績が良ければ給料が上がり、悪ければ下がる。結果が報酬に直結する方式だ。一方でMLBは、結果というよりは市場価値となる。30球団が競って、能力の高い選手をなるべく長くチームに置いておこうとすることで、実績のある選手であればあるほど、実際の価値以上に値段がはね上がっていく。

 日本で推定年俸4億円だった田中将大へのメジャー1年目の年俸は・・・

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