週刊ベースボールONLINE

 



三番に冷静さを

▲開幕戦ベンチ入り野手 捕手:白濱、會澤 内野手:小窪→代打 △田中 △木村→守備、外野手:△中東→守備、△岩本、廣瀬→代打、赤松 ※△は左打ち



 開幕3連戦の打撃オーダーからは、「不動」と「流動」の選手がはっきりと見て取れることが分かる。一、二、四〜六番の5人は固定。投手を除く残りの3人を相手投手とラインアップによって組み替えた。

 昨年から一、二番でコンビを組む“キクマルコンビ”は今季も健在。丸は3試合で3安打4四球と出塁率・500。菊池も3犠打できっちりとチャンスを演出した。しかし、三番に入った松山、廣瀬が3試合でわずか1安打の拙攻。結局、丸は1度もホームを踏むことなく、チャンスを生かし切ることができなかった。後ろには四番・キラが控えるだけに、相手投手に重圧はかかっていたはず。

 だが、早打ちであっという間に凡退と、冷静さを欠いた場面が幾度も見られた。梵を助っ人の間に置いてつなぎを生むためにも、三番に座る打者には冷静な状況判断が必要となる。

 また、開幕戦ではキラの同点2ラン、第2戦ではエルドレッドの2発が飛び出し、「助っ人2人布陣」がピタリとハマったが、「左翼・エルドレッド」には危険も伴う。僅差の試合では守備固めを投入するのか、もう1点を取りにいくのか、正しいベンチワークが求められるからだ。助っ人2人を起用して攻めの姿勢を見せるのであれば、三塁は守備力が高い木村と小窪を相手投手によって使い分けたいところだ。それぞれ限られた出場機会ながら安打をマークするなど、攻守に自らの仕事を果たした。

 選手の個性として「攻」と「守」を明確にし、そこで力を発揮できない選手には決断が必要となる。2、3戦目で堂林がベンチを温めたように、総力戦の方針を打ち出しているチームにおいては、己の役割を把握し、全うしなければいけないはずだ。

結論
・“キクマルコンビ”は固定せよ!
・「攻」と「守」を明確に!
特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング