実績十分、即戦力が目白押し

　需要のあるサウスポーでは、実力派の3投手が並び立つ。まずは13年の東京六大学春秋連覇を支えた明大のエース・山崎福也。魂のこもったストレートは大舞台になるほどすごみを増す。昨春は全16試合のうち11試合に登板するタフネスを発揮した。連投も辞さない頼れる大黒柱だ。

　そのライバルとして闘志を燃やすのは石田健大（法大）。有原、山崎と違い、高校時代の全国実績は皆無だが、大学では肩を並べるまでに台頭。勝ち星ではトップの通算15勝。「春5勝、秋5勝」を最低ラインに設定し、王座奪回を目指す。

　高校時代に甲子園で春夏連覇を達成し、世代NO.1投手と言われた島袋洋奨（中大）だが、大学では一転して苦しんだ。好投しても援護なく敗れる場面もあり、左ヒジの故障にも苦しんだ。ここまでの「11勝17敗」という数字は到底納得できるものではない。万全に仕上げ、“琉球トルネード”完全復活を遂げたい。

　大学日本代表候補にも選ばれた大橋直也（大院大）はキレのある多彩な変化球を投げ分ける技巧派。大瀬良大地に投げ勝った経験のある浜田智博（九産大）は緩急で相手を手玉に取るタイプ。プロの注目が集まる。

山崎福也［明大］


石田健大［法大］


島袋洋奨［中大］


大橋直也［大院大］


浜田智博［九産大］