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2014ドラフト特集第3弾

元オリックス・辻俊哉 元プロからアマチュア指導者へ

 

ロッテオリックスで12年、厳しいプロの世界に身を置いてきた辻俊哉が、この春、母校・国士舘大のコーチとして指導者の道をスタートさせた。戦力外通告から5カ月、昨季まで現役だったプロ野球選手からの大学野球指導者“第1号”となった辻に話を聞いた。
取材・文=三橋祐子、写真=BBM

戦力外通告から5カ月母校のコーチに


 昨シーズン終了後、オリックスから戦力外通告を受けました。正直なところ体は限界にきていたのですが、最後は自分でケジメを付けたかったので、トライアウトを受けて引退を決めました。その後、就職活動をスタートさせたわけですが、それと並行してお世話になった方々へのお礼回りもしたんですね。今現在、国士舘大学で学長をされている三浦信行先生は、僕が大学に通っていた当時から学長をされていて、大変お世話になった方なんですが、挨拶に伺ったときに、将来的には学生野球の指導者を目指しているというような話もさせていただきました。また、甲府工高時代の監督(原初也氏)からも国士舘大の永田昌弘監督に、空きがあれば僕をコーチとして取ってもらえないかという話をしていただいて。それを永田監督が快く受け入れてくだりコーチ就任となりました。

 永田監督とは高校時代から面識があり、その野球観には以前から感銘を受けていました。厳しい方ですし、野球もよく知っている。そういった監督の下で勉強させてもらえるなんてすごく幸せなことですし、ましてや母校に戻って来られるなんて夢にも思っていなかったので、決まったときはうれしかったですね。いろいろなタイミングもありますから、そういう意味では運があったと思いますし、ここまで導いてくださった方々には本当に感謝しています。ただ、技術的な知識があっても指導者としての知識はゼロ。そこらへんは一歩一歩前に進んでいけたらと思っています。

昨年1月、「柳川事件」から50年以上続いていたプロ、アマの交流断絶が歴史的な雪解けを迎えた。旧制度では、大学を指導するためにはプロ退団後2年間のブランクが必要だったが、新制度により引退後即就任が可能に。これにより、辻は昨季まで現役だったプロ野球選手からの大学指導者“第1号”となった。

 学生資格の研修を受けて・・・

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