ここからはスプリットをさらに深く探っていく。
80年代中頃に日本人投手としていち早くスプリットを取り入れ、世にその名を広めた元巨人のエースで野球評論家の桑田真澄氏にこの変化球の効用を聞いた。 取材・構成=椎屋博幸
写真=BBM、福地和也 まず、ストレートをきっちり投げられること
私が現役のころ、メジャー・リーグのアストロズにマイク・スコットという投手がいました。彼がスプリット・フィンガード・ファストボールを駆使して1986年にサイ・
ヤング賞(18勝10敗)を獲得しました。数々のタイトルも受賞して(最優秀防御率、最多奪三振)で話題になりましたよね。
私自身は、指が長くないので、槙原(寛己)さんのように大きな手の、長い指で、広げてボールを挟んで投げられなかった。これは無理だと思っていたときに、このスプリットが話題になり、当時外国人投手の
ガリクソンに話を聞いて、少し教えてもらいやってみよう、と。そこからですね、投げ始めたのは。
当時投げているときには、ただ・・・
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