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 今季のここまでの戦いを見ていくと、広島を除く上位2チーム、巨人阪神に対して苦戦していることが分かる。巨人に対しては唯一の負け越し。阪神戦では勝ち越してはいるものの互角の戦いであり、試合内容も圧倒して勝っている試合はほとんどなく、今後も厳しい戦いを強いられるのは間違いない。ということは今季この2球団から貯金を作り出すのが難しいということが見えてくる。しかし焦ることはない。なぜなら無理に苦手なチームから勝ち越さなくても優勝の条件を満たすことができるからだ。いかに“お得意様”、つまり貯金を稼げるチームを作れるかが優勝への近道なのだ。

 2011〜13年の優勝チームがいかにして貯金を作ったのかを見てみよう。

【11年の中日(相手:貯金)】
ヤクルト:1
巨人:借金2
阪神:4
広島:2
横浜:7

【12年の巨人】
中日:1
ヤクルト:2
広島:7
阪神:10
DeNA:13

【13年の巨人】
阪神:1
広島:6
中日:3
DeNA:13
ヤクルト:5

となっている。

 巨人のお得意様は広島とDeNAであり、13年は2球団から19(計28)、12年は20(計33)もの貯金を作っているのだ。11年の中日は巨人に借金を作りながらも、横浜から多くの貯金を作り出し優勝を果たしている(計14)。このように、過去3年間のセ・リーグチームは平均で「25」の貯金を作り出し優勝している。

 現段階では2位、3位が巨人、阪神となっており、下位3チームから23の貯金を生み出せるのであれば、上位2チームからは借金さえ作らなければいい、という考え方をしてもいいだろう。

 では・・・

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