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球界202人が選んだ!最強打者

メジャー・リーグ最強打者列伝

 

あらゆる面をひっくるめ“最強”を論じてきた今回の特集。ではメジャーではどうだろか?これを論じようとするとそれこそこの紙数では収まらないほど多数のバッターを紹介していかなければならなくなる。そこで、テーマを絞って選び出しメジャー強打者の横顔を紹介しよう。

唖然呆然の大飛距離


 人間離れした飛距離のホームランは、見る者に否応なしに“最強”を印象付ける。その最初の大御所がベーブ・ルース。1965年に世界初のドーム球場として開場したアストロドームを建設する際、打球が当たらない天井の高さをどう決めたらよいかとなったとき、ルースが放った史上最も高いフライのエピソードを参考にして、208フィートとなった。

歴代3位となる本塁打を放っているベーブ・ルース。その本数よりも野球の価値そのものを変えてしまったレジェンドだ


 ルースはそもそも、10本前後で本塁打王になれた時代に投手兼任で初タイトルを握った。1918年のことで、13勝で11本塁打だった。翌年、ちょっと野手業に重きを置くと、9勝ながら29本で連続タイトル。これでメジャーにホームラン狂と言われる時代の幕が開けた。20年からヤンキースに移籍すると野手に専念して50本、40本台を連発。27年には当時の新記録となる60本を放ち、野球のあり方そのモノを変えてしまった。

 本塁打王12回。後年、安打製造機と呼ばれたタイ・カッブを前に「あんたみたいにコツコツ打てば、おれは打率6割は打てるだろうな」と言い放ったのも、大言壮語で片付けられない気がしてくる。

 ルースの連続本塁打王を6年で止めたジミー・フォックスも、最強打者の1人。同僚から「人類史上最強の二頭筋を持った男」と評され、「右のルース」「ザ・ビースト(野獣)」など、その呼ばれようからして尋常ではない。本塁打王4度、打点王3度、首位打者2度で33年には三冠王。右打者で生涯打率.325、534本塁打。見た目も実力的にも、最強の言葉がピタリとはまる。

ジミー・フォックス


 もう一人、パワーで忘れてならないのが・・・

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