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全球全力

昨季、22歳にしてゴールデングラブ賞を獲得したソフトバンクの若きショート・今宮健太。今回のランキングでは遊撃手部門の5位にランクインした。「日本一のショートになりたい」と語り、地道な努力を続ける若鷹に、遊撃守備に魅せられる思いを聞いた。

取材・構成=菊池仁志 写真=湯浅芳昭、高塩 隆、松村真行

守備に飛躍的な向上はない



──主に「二番・遊撃」として出場を続ける今季、これまでの自己評価をお願いします。

今宮 できていないことの方がやっぱり気になるので、点数をつけるなら半分くらい。守りではエラーの数が多いです。できていることもたくさんあるんですけどね。今季が始まる前、「こういう1年にしたい」というイメージは持っていましたけど、思ったようにはいかないものですね。

──オープン戦の打率は.379。その自信がさまざまなプラス効果を生むものと思っていました。

今宮 確かに自信を持って開幕を迎えることはできました。それでも簡単には打てないし、守れないし。もとから思いどおりいくものとは思っていないですけど、それでもいろいろありますね。試合途中で下げられることもありました。ショートのポジションを任される以上、試合途中で下げられるようではダメなんです。ショートがコロコロ代わるのはチームにとっても良くありません。それが悔しかったですね。

──5月31日のヤクルト戦(ヤフオクドーム)でした。1、2打席目とも空振り三振に終わると、4回の守備から交代となりました。

今宮 気持ちの面での僕の至らなさですよね。集中していなかったわけではないですけど。こんなんじゃダメだと、まだまだだと痛感し、思いを新たにした試合です。

──試合の最後まで出続けるのは、ショートを守る者としてのプライドでしょうか。

今宮 僕の中でこのポジションだけは・・・

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