週刊ベースボールONLINE

2014ドラフト特集 第5弾

菅野秀哉(小高工高) 隠れた原石を発掘!福島の長身右腕

 

 菅野秀哉の名前が広まったのは昨年の春。先輩投手の故障で、エースナンバーを背負った福島県大会で3位となり、小高工高を12年ぶりの東北大会出場に導いた。180センチを超える長身で、スピンの効いた130キロ後半の直球とフォークを武器とする2年生右腕にプロのスカウトも目を光らせた。そして、夏は準決勝で聖光学院高に敗れたものの、4強入り。「来年のドラフト候補」として注目されるようになった。

 巨人鈴木尚広の出身地である相馬市で生まれ育った。中村一中では東北大会を経験している。中学3年だった2011年、東日本大震災が発生した年だが、当時の小高工高は練習環境が整わない中、日大東北高を破るなどして4強入りを果たした。この結果に感化され、菅野は小高工高への進学を決意。就職率100パーセントも魅力だったという。

 中学で投手兼遊撃手だった菅野が、高校に入学して初めて守ったポジションはショート。長距離走が苦手なため、「ピッチャーは走り込みが多い」という理由から避けたためだった。だが、キャッチボールの姿が峯岸聡監督の目に留まる。「内野じゃないでしょ!と思いました。投げた瞬間、ボールの伸びが違いました」。ヒジが柔らかく、長い腕を振り切った球は垂れないでグラブに収まった。

 紅白戦で登板すると・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング