ペナントレースも佳境を迎え、タイトル争いの行方にも注目が集まってきた。最優秀防御率、最多勝利、最多奪三振のパ・リーグ投手3冠に加え、沢村賞も狙える位置につけているオリックス・金子千尋投手。好成績の裏には、やはりしっかりとした理由があった――。 ※成績は9月22日時点のものです。 勝利と優勝を目指し、努力を重ねた結果の防御率1点台
「僕が投げた試合は全部勝つ」。今季、金子千尋は幾度となくこの言葉を繰り返してきた。これまで14勝5敗。言葉どおりにチームをけん引してきた。両リーグを通じて唯一の1点台(1.99)だが、これは、4月18日の
西武戦(西武ドーム)から維持してきたもので、安定した投球を続けてきた裏返しでもある。
15勝8敗の好成績を残した昨季。シーズンでフル稼働したのは最多勝を獲得した2010年以来だった。それだけに、金子はキャンプ時から「シーズン中に成績が下がらないように。ケガをせずに1年間活躍できるように」と、独自の調整を重ねてきた。キャンプでのブルペン入りは数回だけ。本人も「やったことがない」という調整法だった。
重視したのは、安定した投球ができる体作りだ。走り込みや筋力トレーニングを重点的に行い、春先から夏場にかけても、登板間に徹底的に走り込んだ。本屋敷
俊介コンディショニングコーチは言う・・・
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