週刊ベースボールONLINE

2014タイトルウォーズ

日本ハム・中田翔 本人もこだわる「打点」で初の打撃タイトルへ

 

快速トリオを還し続ける、状況に応じたチーム打撃




 プロ入り7年目、25歳。高校通算87本塁打(当時記録)を放った「怪物」が、ようやくそのバットで、タイトルを手にしようとしている。入団当初から「一番チームの勝利に結びつくから」と、こだわってきた「打点」での初載冠。「勝たなければ意味がない」。チーム成績が伴わないため、本人は決して喜ぶことはないだろう。だが、今後の野球人生にとって、確かな自信と貴重な経験になるはずだ。

 四番として絶大な信頼を寄せ、使い続けてくれる栗山英樹監督から、かけられた言葉がある。「チームを勝たせる四番になれ」。中田翔の打撃を、変えた言葉だ。左足を大きく上げて、フルスイング。昨季までと、そして今季も基本的には、この打撃フォームで大きな放物線を描く。だが2ストライクと追い込まれると、スタイルをガラッと変える。左足はすり足になり、バットコントロールを優先にスイングする。狙いは、逆方向(右方向)に置く。確実性は増し、軽打で走者をかえす場面が目立つようになった。

 変化は技術面だけでなく、精神面にもある・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング