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運命の10月23日を心待ちにしているドラフト候補者たちに、プロで活躍するための提言を、元巨人チーフスカウト・中村和久氏がお届けする。

基礎体力と自覚が必要


 ドラフト志望届を出した全選手に伝えたいのが自覚と覚悟、そして自己管理などの「プロ意識」を徹底してほしいことだ。

 まず、プロ野球選手がどのような1年を送っているかを知っていただきたい。2月1日にキャンプインし、紅白戦、オープン戦が行われる。そこで結果を出せば一軍の対象選手となり、そうでなければ二軍だが、多くの若手選手はファームで経験を積むことになる。

 二軍では公式戦が約100試合、シーズンが終わると宮崎で教育リーグがあり、年間120〜130試合行うことになる。そして11月にオフシーズンを迎え、ほとんどの選手がこのオフ期間で体力増強や課題解消、技術アップの練習に取り組む。そして1月に合同自主トレを行い、万全の状態で2月1日のキャンプインに備えている。これが1年の流れである。

 すなわち、ドラフトで指名を受けた選手は100パーセントのコンディションでキャンプを迎えなければいけないし、何よりも1年を通して野球をやる基礎体力を身につけておかなければならない。11〜1月に練習もせず、キャンプで基礎体力作り、体絞りをすればいいと思っている若手選手がたまにいるが、それは大きな間違い。先輩のプロ選手同様、オフ期間の過ごし方が非常に大切であることを認識してほしい。

 私が駆け出しのスカウトだったころ、ドラフトで高校生を指名して苦い経験をした思い出がある・・・

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