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東都No.1右腕が新人王奪取宣言!


▲会見場へ向かうバスの中で1位指名を受けた山崎[中]。チームメートの歓喜の雄叫びが車中に響く



 ドラフト当日の10月23日は、奇しくも大学野球生活の最終戦と重なった。神宮球場で行われた東都大学秋季リーグの亜大対国学大2回戦。この日はマウンドに立たず、スタンドから声援を送った。16時20分に試合が終わると会見場に向かうバスに乗り込み、生中継されているテレビを「ドキドキ」しながら見つめる。一人ひとりの名前が呼ばれるたびに、周りにいるチームメートからため息と歓声が飛び交う。そして、名前が読み上げられること14人目。歓喜の瞬間が遂に訪れる。

「横浜DeNA 山崎康晃 投手 亜細亜大学」

 車中のボルテージは最高潮。チームメートから雄叫びに似た叫び声が沸き起こる。

「イエーイ! オエ! オエ! オエー! ヤバい! イエーイ!」

 阪神と重複し、抽選の結果、DeNAが指名権を獲得。その瞬間、満面の笑みと安堵の表情を浮かべた山崎。“戦国東都”No.1右腕が初めて見せる、心からの笑みだった。

「競合するとは思ってなかった。クジ引きで決まるのはうれしいことです。正直、ホッとしています」

 遡ること4年前、帝京高時代に甲子園のマウンドを二度踏み、MAX147キロ右腕として注目された。満を持してプロ志望届を提出。しかし、まさかの指名漏れだった。

「悲しかったし、悔しかった。ピッチャーとして・・・

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