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全5試合中、1点差ゲームが2試合。最大でも4点差と、接戦が繰り広げられた今シリーズ。紙一重の差を分けた要因は何だったのか。日本シリーズを2度制し、WBCでも世界一に輝いた里崎智也氏に、ソフトバンクの勝因を聞いた。
取材・構成=吉見淳司

▲里崎氏がキーポイントに挙げた第2戦のソフトバンクの先制点。その後の武田の好投、阪神主軸の沈黙と、さまざまな影響をもたらす1点となった



接戦で勝敗を分ける要因


 結果的にはソフトバンクの4勝1敗で幕を閉じた今回の日本シリーズですが、両チームともそれほど力に差はなかったと思います。ただ、接戦が多かっただけに、記録に残らないミスやプレーが勝敗にかなり影響しました。

 例えばソフトバンクだと柳田(悠岐)の走塁。阪神で言えばフィルダースチョイスだったり、ワイルドピッチ。阪神にもチャンスは多くありましたが、決めるべきときに決められず、逆にソフトバンクに得点を許してしまった、という点ですね。

 打つか打たないかはバッター次第で、どうしたら打てるようになるかという明確な答えはありませんが、阪神は鳥谷(敬)、ゴメス、マートンの3人が得点源なんですよね。一方、ソフトバンクは一番から九番まで点を取れる打線。阪神はクリーンアップが打った初戦は勝てましたけど、打てないときはまったくというほど流れがなかった。ソフトバンクは日替わりのようにヒーローが出て、普段どおりの野球ができていた。そこが勝敗を分けた理由だと思います。

 僕は2005年、10年と日本シリーズに出場しましたが・・・

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