週刊ベースボールONLINE


 

12球団一のスピードで動いた。CSファースト敗退後、続々と来季の新外国人を発表。10月中にはほぼ来季の陣容が整った。今季から引き続いて契約した3選手を含めて、投手3、野手3の計6人体制で臨むと目される外国人戦略。来季の見通しを読む。

契約初年度球団最高年俸男


 異例の早さで広島のフロント陣が動き出した。広島がCSファーストステージで敗退した5日後の10月17日、左腕のマイク・ザガースキーを獲得。さらに25日にはヘスス・グスマンを、29日には左腕クリス・ジョンソンを、次々と獲得した。

 本塁打王のエルドレッド、今季途中入団したヒースも残留した。4年契約のロサリオも来季プレーすることは決定済み。逆に、球団最多の通算40勝をマークしたバリントンをはじめ、3年連続20セーブをマークしたミコライオ、昨季14本塁打を放ったキラ、フィリップスら4選手とは契約を更新せず、退団が決まった。

 今後、新たな外国人選手を獲得する可能性もあるが、現時点では野手はグスマン、エルドレッド、ロサリオ、投手はヒース、ザガースキー、ジョンソンの計6人の助っ人陣で来季を迎えることになりそうだ。

 いったい誰を使うか、どういうポジションに置くか、緒方孝市監督が頭を悩ませるのは間違いない。まず野手では、エルドレッドと同様に、新外国人のグスマンも一塁と外野を守れることで選択肢が広がる。実際にグスマンのプレーを見てみないと判断できないが、エルドレッドが一塁、グスマンが左翼に入るのが現在の構想。ロサリオは2人の控え役に回ることになりそうだ。

 今季37本塁打をマークし、本塁打王となったエルドレッドは、開幕から打撃の状態が1年間安定すれば、不動の四番として起用できる。しかし好不調の波が激しいのが不安な点。爆発的に本塁打を量産する時期もあれば、球団記録の27試合連続三振という不名誉な記録をつくったように、不振に陥るとなかなか復調できない傾向がある。

▲エルドレッド[内野手]/2014年成績



 新外国人のグスマンへの期待はかなり大きい。その証拠が・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング