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 2年連続2位ということもあり、クライマックスシリーズ(CS)開催前日に来季の続投が決まった和田豊監督(1年契約)。その後、CSで巨人に4連勝するなど快進撃で日本シリーズまで進出したこともあり、首脳陣の大きな入れ替えはなかった。来季球団創設80年の節目の年に、10年ぶりのリーグ優勝を飾れるように、万全の体制で和田監督をサポートできる形を作った。

 まずは、ヘッドコーチに平田勝男二軍監督が昇格した。05年優勝時もヘッドコーチとして当時の岡田監督を支えており、その役割が期待される。さらに2年間、二軍監督を務めたことで若手の力量を把握していることも強みだ。今年は外国人4人の力を借りながらの日本シリーズ進出だった。しかし一方で、伊藤隼太などの若手が徐々に伸びてきている側面もある。この良い形を続け、チーム全体を強化するため、「勝ちながら育てる」を実践するには平田ヘッドコーチは適任だろう。

 そのほかには経験豊富な高代延博内野守備走塁コーチが、来季は作戦面も担当する。WBCで2度の代表コーチを務め、中日黄金期でもコーチとして指導にあたった。勝つことの厳しさを知り、豊富な作戦を持つ高代コーチがその部門でのトップになることで、よりバリエーションのある作戦を実行できそうだ。

 また二軍には引退直後で、選手に近く、前回の優勝で主力を務めた濱中治藤本敦士両氏を打撃、内野守備走塁コーチとして招へいし、選手と同じ目線の指導で選手層の底上げを図る。

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