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優勝時点でのチーム打率はリーグ最低。それでも巨人は3連覇を果たした。勝負所で決まって原辰徳監督がコールしたのが、『代走・鈴木尚広』。その驚異の脚力に迫る。



殊勲の10得点


 9月26日のセ3連覇直後、原辰徳監督、菅野智之とともに、優勝会見に登壇したところからも、鈴木尚広の“価値”を知ることができる。攻撃陣の不振については別ページに譲るが、セ最低打率(優勝時点)での優勝勝因を指揮官は「接戦を守り、相手より1点を上回る能力」とした。

 その1点を奪うために重宝されたのが鈴木尚の脚力だった。4月30日には通算200盗塁を達成。プロ野球史上72人目も、規定打席に一度も到達していない選手では初で、14年終了時点で208盗塁中113個が代走で決めたもの。しかも

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